塗装工事の見積書で注意すべきポイント
塗装工事は、しっかりした施工さえ行っておれば、次回塗り替えを行うのは10年以上後になります。
ですので、ILA株式会社にご依頼いただく方の中にも、「外壁塗装は初めて」、「前回どういう内容だったか忘れた」という方が多くいらっしゃいます。
普段の生活において塗装工事はそんなに頻繁に行う工事ではないので、「いざ見積もりをもらっても何を見て良いのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここでは、塗装工事の見積もりをもらった際に注意すべきポイントをご説明します。
見積書には注意すべきポイントが2つあります。
●各工程の内訳が記載されているかチェック
塗装工事は、どの業者に依頼したとしても、ある程度決まった工程で作業が進んでいきます。
一般的な戸建住宅の場合、以下のような工程で施工が行われます。
①足場組立
②高圧洗浄機による洗浄・清掃作業
③養生シート張り・マスキング
④下塗り
⑤中塗り
⑥上塗り
⑦付帯塗装
⑧養生シート剥がし・工事後清掃
⑨足場解体
上記以外にも、鉄部への錆止めの塗布など必要に応じて作業が追加される場合がありますが、一般的にはこのような流れです。
この工程を覚えていただいた上で、見積書に工程の項目がきちんと記載されているかを確認してください。
項目の記載が無い場合は、「なぜこの項目が無いんですか?」と質問するようにしてください。
塗装業者の中には、他者と同じか高い見積もり金額なのに、「中塗りを省いて材料費・人件費を浮かせる」「きちんと高圧洗浄による洗浄・清掃を行わず、汚れたまま塗装を始める」といった悪徳業者も存在します。
工程が省かれることなくきちんと行われ、その一つ一つにいくら作業代がかかっているのかをチェックするようにしてください。
●塗料名の記載があるかチェック
塗装工事で使用する塗料には外壁用、屋根用、防水用と非常に多くの種類があり、その中でも下塗り用や上塗り用と細分化されています。
さらに、各メーカー毎に様々なタイプの塗料が販売されているので、その数は膨大なものになります。
一般の方からすると、「そんなに多いと何が良いのかわからない」と悩まれるかもしれませんが、これは当然のことなのです。
なぜなら、塗料は建物の素材、建物の状態、使用の用途に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
建物一軒一軒で素材や状態は違いますし、塗装の目的も違ってきますので、どうしても様々な種類の塗料が必要となってしまうのです。
基本的に、見積書には使用する塗料の名前が記載されているはずですが、きちんと塗料名の記載があるかを確認しましょう。
もし見積書に記載が無い場合、業者がどんな塗料を使っているのかわからなくなってしまいます。
さらに、塗料ごとに価格も違ってきますので、業者から口頭で「良い塗料ですよ」と聞いていたはずなのに、実は安価な塗料を使われていた、という事例もあります。
使用している塗料名がわかれば、ご自身でもその塗料の価格を調べることもできます。
記載が無い場合、「塗料は何を使うのか?何の塗料を使ってこの工事金額になっているのか?」を必ず確認するようにしてください。
全て業者任せにするのではなく、ご自身でもどんな塗料を使っており、その塗料の価格がいくらなのかを把握しておくようにしましょう。
その上で、「なぜこの塗料を使うのか?」「その塗料は他と何が違うのか?」を尋ねてみましょう。
使用する塗料によって耐用年数は異なるので、どんな塗料を使うのかをご自身で把握しておくとこは非常に大切です。
どんな塗料を使うのか?その塗料の価格はいくらか?そしてその塗料の耐用年数は何年なのか?
きちんと把握しておくことで、お住まいに対するメンテナンスがわかりやすく容易になるのです。